
クリスマスに響く奇跡の共演
記念すべき東京芸術劇場リサイタル・シリーズ「VS」Vol.10、今回は世界中から熱い視線を集める異色のピアニスト角野隼斗と彼の恩師であり、フランスの大家ジャン=マルク・ルイサダによる奇跡の師弟共演が実現します。
クリスマス当日の2025年12月25日、東京芸術劇場コンサートホールに全く異なる個性を持った師弟が集結。多忙を極める二人のスケジュールが奇跡的に合い、この特別な日に音楽を紡ぎ出します。
二人の音楽家の出会いと軌跡
角野隼斗
1995年千葉県生まれの角野隼斗。3歳でピアノを始め、幼少期からさまざまなコンクールで頭角を現してきました。東京大学大学院在学中の2018年、ピティナピアノコンペティション特級グランプリを受賞し、本格的な音楽活動をスタート。2021年にはショパン国際ピアノコンクールのセミファイナリストとなり、国際的な評価を確立しました。
YouTubeでは「Cateen(かてぃん)」名義で活動し、登録者数は140万人超、総再生回数は2億回を突破する圧倒的な人気を誇ります。2024年には日本武道館での単独公演で、ピアニスト史上最多となる13,000人の動員を記録。ベルリン・フィルハーモニーをはじめとする世界の名門ホールでの公演も成功させ、2025年11月にはカーネギーホール大ホールでのソロリサイタルデビューも予定されています。2024年、Sony Classicalと契約を締結し、『Human Universe』をリリースしました。現在はニューヨークを拠点に活動しています。
ジャン=マルク・ルイサダ
1958年チュニジア生まれ、フランスの名ピアニスト。パリ音楽院で学び、1985年のショパン国際コンクールで入賞してからは、傑出したピアニストとして国際的に活躍しています。チャールズ・デュトワやマレク・ヤノフスキらが指揮するロンドン響、フランス国立管弦楽団などと共演し、カーネギーホールやウィグモアホールなど世界の主要ホールで演奏を重ねてきました。
録音も多く、ドイツ・グラモフォンとソニーから発売したショパンのワルツ、マズルカ、グラナドスの『ゴイェスカス』などは高い評価を得ています。ラ・ドルチェ・ヴォルタ・レーベルからは最新盤『今夜は映画館で』をリリース。フランス共和国芸術文化勲章”オフィシエ”を受勲した、フランスを代表するピアニストです。
運命的な師弟の出会い
角野隼斗は2018年、パリに留学していた際にルイサダのリサイタルをサル・ガヴォーで聴き、その演奏の美しさに感銘を受けます。「その時に演奏したモーツァルトとシューベルトは、当時パリで見たどんなものよりも美しかった」と角野は振り返ります。その後、縁を辿ってレッスンを受けられるようになり、それから7年が経った今も多くを学び続けているといいます。
角野は恩師について「先生の音楽はいつも真珠のようにキラキラとしていて、気品に満ちていて、少しのユーモアがあって、レッスンの度に溢れ出す音楽を必死で受け止めようとする時間は、私にとってかけがえのないものです」と深い敬意を表しています。さらに「長年お世話になってきた先生と今回初めて共演できる喜びを、私は何と表現すれば良いでしょうか」と語りました。(出典:PR TIMES)
祝祭的で魔法のようなプログラム
今回のコンサートは、クリスマス当日にふさわしい祝祭的で詩情豊かなプログラムが組まれています。ルイサダは「クリスマス当日に開催する私たち2人のコンサートに向け、祝祭的で魔法のようなプログラムを考えました。このプログラムがコンサートに光と詩情をもたらしてくれることを願っています」と述べています。(出典:PR TIMES)
プログラム詳細
- モーツァルト/アイネ・クライネ・ナハトムジーク
- シューベルト/間奏曲第3番 – 劇音楽『ロザムンデ』D797より
- 角野隼斗 ソロ 曲目未定 *
- フォーレ/組曲『ドリー』
- ラヴェル/マ・メール・ロワ
- チャイコフスキー/《金平糖の踊り》《花のワルツ》 – バレエ『くるみ割り人形』より
- ブラームス/間奏曲 作品118–2 **
- ブラームス/ワルツ 作品39より第2番 ホ長調、第6番 嬰ハ長調、第15番 イ長調
- ブラームス/ハイドンの主題による変奏曲
*角野 ソロ **ルイサダ ソロ
ルイサダは「私が隼斗にラヴェルの『マ・メール・ロワ』やフォーレの『ドリー』のような夢幻的な曲を弾いてみないかと提案したのは、彼のタッチがどれほど幻想的で繊細かを知っているからです」と評価し、そのタッチを生かした夢幻的な曲を選んだと説明しています。
さらに「シューベルトの『ロザムンデ』は、優しく繊細で、クリスマス・コンサートにぴったりだと思います。ブラームスからは、コンサートの祝祭的な雰囲気によく合う素晴らしいワルツを数曲選びました。チャイコフスキーは、もちろん『くるみ割り人形』から《花のワルツ》と《金平糖の踊り》をお届けします。クリスマスには欠かせませんから!」と述べています。
「2人の個性に合った、とても私たちらしいプログラムとなりました。初めて弟子と一緒に演奏できることは私にとって大きな喜びですし、このまたとない機会を観客の皆さんと分かち合えることを大変喜ばしく思っています」とルイサダは語っています。(出典:PR TIMES)
東京芸術劇場リサイタル・シリーズ「VS」について
2021年からスタートした東京芸術劇場のピアノ・デュオ・シリーズ「VS」は、異なるスタイルを持つピアニストが「2台のピアノ演奏」によって熱狂的な空間を創造するリサイタル・シリーズです。
これまでに、ショパン国際ピアノコンクールで入賞した反田恭平と小林愛実、若手ピアニストの亀井聖矢とイム・ユンチャン、務川慧悟とナターリア・ミルステインによるストラヴィンスキーの三大バレエ音楽など、異色のコラボレーションを実現し、注目を集めてきました。
5年目を迎える今回のVol.10は、まさに「VS」シリーズの集大成ともいえる、世界が注目する師弟の競演となります。
公演概要
開催日時: 2025年12月25日(木)19:00開演(18:00ロビー開場)
会場: 東京芸術劇場 コンサートホール(〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-8-1)
出演: 角野隼斗(ピアノ)、ジャン=マルク・ルイサダ(ピアノ)
曲目:
- モーツァルト/アイネ・クライネ・ナハトムジーク
- シューベルト/間奏曲第3番 – 劇音楽『ロザムンデ』D797より
- 角野隼斗 ソロ 曲目未定 *
- フォーレ/組曲『ドリー』
- ラヴェル/マ・メール・ロワ
- チャイコフスキー/《金平糖の踊り》《花のワルツ》 – バレエ『くるみ割り人形』より
- ブラームス/間奏曲 作品118–2 **
- ブラームス/ワルツ 作品39より第2番 ホ長調、第6番 嬰ハ長調、第15番 イ長調
- ブラームス/ハイドンの主題による変奏曲
*角野 ソロ **ルイサダ ソロ
料金: 全席指定(税込)
- S席 9,000円
- A席 7,000円
- 高校生以下 1,000円
※未就学児入場不可
※高校生以下チケットは東京芸術劇場ボックスオフィスにて前売のみ取扱い(枚数限定・要証明書)
発売日:
- 芸劇メンバーズWEB先着先行:2025年8月8日(金)10:00~8月13日(水)23:59
- 一般発売:2025年8月14日(木)10:00~
チケット購入・公演お問合せ
東京芸術劇場ボックスオフィス
【電話】0570-010-296(土日祝日を除く10:00~17:00)
※国際電話および一部のIP電話・プリペイド式の携帯電話からは、ご利用いただけません。
※休館中のため電話での取り扱いは6月23日(月)より
【WEB】https://www.geigeki.jp/t/ ※24時間受付(メンテナンスの時間を除く)
※そのほか、チケットぴあ、イープラス、ローソンチケットにて取扱いあり。
WEBサイト: https://www.geigeki.jp/performance/concert304/c304-1/
主催: 東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)
協賛: スタインウェイ・ジャパン株式会社
全国ツアー情報
東京公演に先立ち、角野隼斗とジャン=マルク・ルイサダによる共演は以下の日程でも行われます。
- 2025年12月22日(月) ザ・シンフォニーホール(大阪)
- 2025年12月23日(火) サラマンカホール(岐阜)
お問合せ先:sumino-luisada-info@eplus.co.jp
クリスマスの夜に、2台のピアノから紡ぎ出される多彩な音の世界。世界的ピアニストとして急速に頭角を現す角野隼斗と、彼の音楽的成長を見守ってきた恩師ジャン=マルク・ルイサダによる奇跡の競演を、ぜひお見逃しなく。
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