歴史的快挙から新たなステージへ
2024年11月、6年ぶりに開催された第12回浜松国際ピアノコンクールで、日本人として史上初めて第1位に輝いた鈴木愛美さん(22歳)のデビュー・アルバム『ピアノ・リサイタル~バッハ、ハイドン、シューベルト、シマノフスキ』が、2025年7月18日(金)に世界同時発売されることが発表されました。
アルバムの概要
このデビュー・アルバムは、2025年2月にアクトシティ浜松中ホールでセッション録音されたもので、浜松国際ピアノコンクールで実際に演奏した楽曲の数々が収録されています。
収録曲目
- J.S.バッハ: 平均律クラヴィーア曲集第2巻前奏曲とフーガ第22番
- ハイドン: ピアノ・ソナタ第13番
- シューベルト: ピアノ・ソナタ第18番
- シマノフスキ: メトープ
鈴木愛美さんからのメッセージ
鈴木さんは今回のデビューアルバムについて、次のようにコメントしています:
「素晴らしい思い出の場所、アクトシティ浜松コンサートホールで、私は初めてのレコーディングに挑みました。私の人生を変えたシューベルトのソナタD894をはじめ、浜松国際ピアノコンクールで演奏した表情豊かで感動的な作品たちです。私にとってとても大切な、不思議なほど美しい音楽の世界をお届けできることは大きな喜びです。このような素晴らしい環境で録音する機会を得られたことに感謝します。この音が多くの方々の心に響くことを心から願っています」
鈴木愛美さんのプロフィール
鈴木愛美さんは2002年2月14日、大阪府箕面市出身。4歳からピアノを始め、大阪府立夕陽丘高等学校音楽科を経て、東京音楽大学器楽専攻(ピアノ演奏家コース)を首席で卒業。現在は同大学院修士課程に在学中です。Wikipedia
主な受賞歴
- 2023年: ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ・聴衆賞・文部科学大臣賞・スタインウェイ賞
- 2023年: 第92回日本音楽コンクール第1位・聴衆賞ほか多数受賞
- 2024年: 第12回浜松国際ピアノコンクール第1位・室内楽賞・聴衆賞
浜松国際ピアノコンクールについて
浜松国際ピアノコンクールは1991年に始まり、3年ごとに開催される権威あるピアノコンクールです。このコンクールの1位・2位入賞者は、フレデリック・ショパン国際ピアノコンクールの本審査に直接参加が認められるほどのハイレベルなコンクールとして知られています。鈴木さんの優勝は同コンクール史上初の日本人優勝であり、女性の優勝者としても史上初でした。
テレビ出演情報
鈴木さんは5月24日(土)放送のテレビ番組『題名のない音楽会』(テレビ朝日系)にも出演予定です。
今回のデビューアルバム発売は、日本のクラシック音楽界にとって大きな話題となることは間違いありません。浜松国際ピアノコンクールで見せた圧倒的な演奏力と音楽性を、より身近に感じることができる貴重な機会となるでしょう。
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