2015年のショパン国際ピアノコンクールで優勝以来、国際的に活躍を続けるピアニスト、チョ・ソンジンが、モーリス・ラヴェルの生誕150年を記念したアルバムをリリースしました。
このアルバムは、2025年1月発売の『ラヴェル:ソロ・ピアノ作品全集』に続くもので、アンドリス・ネルソンス指揮ボストン交響楽団との共演による、ラヴェルの2つの協奏曲を収録しています。
基本情報
- タイトル:ラヴェル:ピアノ協奏曲全集
- 演奏者:チョ・ソンジン(ピアノ)、アンドリス・ネルソンス(指揮)、ボストン交響楽団
- 発売日:2025年2月21日
- レーベル:Deutsche Grammophon (DG)
- 価格:¥3,300(税込)
- 品番: UCCG-45115
- 録音年:2023年4-5月、2024年1月
- 録音場所:ボストン、シンフォニーホール
アルバムの特徴
チョ・ソンジンは、ラヴェルの音楽について次のように語っています:
ラヴェルの音楽はとても理知的です。ラヴェルは自分が何を表現したいのかをしっかり把握していました。彼の作品は非常に精密に書かれているため、解釈の余地があまりないのです。だからこそ、とても難しいと感じました。(引用:https://ontomo-mag.com/article/interview/seong-jin-cho-ravel-2025/)
彼は、音質、色彩、質感、雰囲気にこだわり、彼自身の表現を追求しています。
ONTOMOのインタビューで、チョ・ソンジンはラヴェルのコンチェルトについて、ショパンのコンチェルトとの違いを明確にしています。
ショパンのコンチェルトではピアノが主役でオーケストラは背景のような役割を果たすのに対し、ラヴェルのコンチェルトではオーケストラとピアノの間に対話があり、まるで室内楽を演奏しているかのようだと述べています。特に第2楽章では、ピアノとイングリッシュホルンが同じフレーズを奏で、互いに伴奏し合う様子が、その室内楽的な感覚を際立たせているとのことです。
(出典:https://ontomo-mag.com/article/interview/seong-jin-cho-ravel-2025/)
また、チョ・ソンジンはボストン交響楽団との共演について「彼らとの演奏・録音作業はとても心地いい」と語っており、ネルソンスとの音楽づくりにも注目が集まっています。
このアルバムは、ラヴェルの生誕150年を記念する特別なリリースであり、チョ・ソンジンの才能とラヴェルへの深い理解が結実した、まさに決定盤と言えるでしょう。
UNIVERSAL MUSIC JAPANの公式サイトでは、本アルバムに関する詳細な情報や、チョ・ソンジンの最新情報が掲載されています。ぜひチェックしてみてください。
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