福岡国際音楽大学(仮称)徹底紹介!講師陣、カリキュラム、学費、入試情報まで完全網羅

福岡に新たに誕生する音楽大学、福岡国際音楽大学(仮称)。 この記事では、大学の基本情報から講師陣、学費、カリキュラム、設備、入試情報、学生生活、就職支援まで、受験を検討している方、音楽に関心のある方々に向けて、その全貌を徹底的にご紹介します。

  • 50年以上の歴史を継承し、教育環境を向上
  • 音楽の技術力と表現力を伸ばす教育
  • 音楽ビジネス、ICTスキル、 音楽を医療や福祉に生かしたい人にも
  • グローバルな視野

福岡国際音楽大学(仮称)は、演奏家育成のみならず、音楽で社会に貢献できる人材育成を目指しています。 少人数制教育、充実した設備、著名な講師陣を迎え、クラシック音楽はもとより、ポップス、現代音楽、舞台芸術まで、幅広い音楽を学べる体制を整えています。 この記事を通して、福岡国際音楽大学(仮称)の魅力を深く理解し、進路選択の一助としていただければ幸いです.

福岡国際音楽大学(仮称) 詳細紹介

大学の基本情報

所在地と設立背景:

福岡国際音楽大学(仮称)は、福岡県太宰府市五条に2026年4月開学予定の私立音楽大学です。

福岡県内では初の4年制音楽大学となる見込みで、既存の福岡女子短期大学音楽科(同市)のキャンパスと施設を活用して設置が計画されています​

同短大の音楽科は2025年度で学生募集を停止し、長年培ってきた音楽教育の伝統(太宰府・風早の丘で50年以上の歴史)を新大学へ継承する運びです​。

運営母体は学校法人高木学園(高邦会グループ)で、福岡国際医療福祉大学などを手掛ける法人が音楽分野に新たに設立する大学です。キャンパスは西鉄「五条」駅から徒歩約10分とアクセスも良好で、緑豊かな環境にあります

理念・目的

大学の掲げる理念は、音楽芸術の研鑽だけでなく「音楽を通じて社会に貢献できる人材の育成」に重きを置くことです​。

開学準備委員長で初代学長予定者の澤和樹氏(ヴァイオリニスト、前東京藝術大学学長)は「演奏家を育てるだけではなく、音楽の力で社会に貢献できる人材育成を目指す」と述べています​。

医療・福祉分野と音楽との融合、地域文化の醸成を通じて社会に役立つことを大学の使命に掲げており、新しい時代の音楽人を福岡から輩出することを目標としています​。

校名に「国際」が含まれる通り、グローバルな視野も重視しており、「音楽を心の糧として福岡から世界へ」というスローガンのもと国際性豊かな教育を目指しています​。

設置認可と規模

本学は現在設置認可申請中であり、2024年10月に文部科学省へ申請が行われました​。開学が認可されれば、音楽学部音楽学科のみの単科大学としてスタートします。1学年の定員は80名、専任教員は約20名体制を予定しており、少人数で質の高い指導を行う方針です​。

初年度の学長には澤和樹氏が就任予定で、同氏は東京藝術大学学長(2016〜22年)や英国王立音楽院名誉教授などを歴任した世界的音楽家です​。副学長や教授陣にも国内外で実績のある著名な音楽家が就く予定で、開学前から注目を集めています。

特色や強み

音楽教育の新機軸: 福岡国際音楽大学(仮称)は、新設校の強みを活かした革新的なカリキュラム編成と教育環境を備えます。従来の音楽大学がクラシックの専門教育にとどまるのに対し、本学では 音楽×社会の融合 をキーワードに掲げています​。

具体的には、高度な専門音楽教育に加えてICT(情報技術)、語学、マネジメント、音楽療法といった「社会的スキル」も本格的に学べる点が大きな特徴です​。

例えば楽器演奏や作曲の専門力だけでなく、英語力を身につけて音楽ビジネスの世界で活躍したい学生、ICTスキルを活かして最先端の音楽カルチャーを発信したい学生、音楽療法によって医療・福祉の現場に貢献したい学生など、多様な志向の人材を受け入れ「新しい時代の音楽人」を育成する方針です​。

こうした学際的アプローチは、純粋な音楽芸術家の育成にとどまらず、音楽を手段として社会に価値提供できる人材を育てるという本学の理念に沿うものです。

他大学との違い

本学ならではの特色として、医療福祉との連携地域・文化への貢献が挙げられます。運営法人が医療福祉大学も擁する強みを活かし、音楽療法士の資格教育や、高齢者・障がい者施設での演奏活動など、音楽による福祉貢献の機会を積極的に取り入れる予定です​。

また、所在地の太宰府市は歴史と文化の薫る土地であり、地元の九州国立博物館とのコンサート企画や太宰府天満宮での奉納演奏など、地域文化の醸成に寄与する活動も視野に入れています。すでに前身の短大音楽科は地域向けの演奏会を定期開催しており、今後も「音楽を通じた地域交流」を重視する方針です​。

さらに 国際性 の面では、海外の音楽大学等との交流や留学プログラムの導入も検討されており、世界に開かれた音楽教育を展開することで他大学との差別化を図ります。

充実した教育環境

新設校である利点を活かし、設備やカリキュラムは最新のニーズに合わせて整備されています。例えば、従来の音大ではカバーしきれなかったミュージカルやサウンドクリエーション(DTM/録音制作など)といった分野にも対応し、幅広いジャンルの音楽を学べる体制を整えています​。

クラシック音楽はもちろん、ポップスや現代音楽、舞台芸術まで視野に入れた教育は、本学の大きな強みです。特にミュージカル分野では劇団四季出身者を講師に迎えるなど、専門機関顔負けの指導環境が用意されています​。

また、学生一人ひとりに目が行き届く少人数制教育を採用し、個別レッスンや演習を通じてきめ細かな指導が受けられます。教員1人あたりの学生数は4人程度(定員80名・教員約20名)と想定され、これは国内トップクラスの手厚さです​。

プロオーケストラとの連携

もう一つの大きな特色は、九州交響楽団との包括連携協定です。2024年9月、本学を運営する高木学園と福岡市拠点のプロ楽団・九州交響楽団(九響)が教育連携協定を締結しました​。

プロオーケストラが音楽大学と公式に連携するのは全国でも初の試みであり、九響から講師派遣や音楽教育に関する助言提供など幅広い協力が約束されています​。

これにより、学生はプロの現場に触れる機会を在学中から得られ、九響のリハーサル見学や本番へのエキストラ出演等を経験できる可能性があります​。

オーケストラ楽器を専攻する学生にとっては、プロ奏者から直接指導を受けたり、実践的な合奏トレーニングを積める貴重な環境となるでしょう。このように、業界と直結した実践教育が展開される点も、本学の大きな強みです。

主要な教授・講師陣の詳細情報

学長予定者:澤 和樹(さわ かずき)氏

– 世界的ヴァイオリニストであり、東京藝術大学第10代学長を務めた日本音楽界の重鎮です。京都市立芸術大学教授や英国王立音楽院名誉教授など国内外で教育・演奏に携わり、多数の国際コンクール入賞歴を持ちます。福岡国際音楽大学の設立準備委員長として構想段階から関与し、「音楽で社会に貢献できる人材を育てたい」という理念の下、新大学の舵取り役を引き受けました​。

澤氏自身、九州(鹿児島県)出身であることから地域への思い入れも強く、「郷土から世界に羽ばたく音楽家を育成したい」と意気込みを語っています。専門はヴァイオリン・室内楽ですが、学長として全体の教育方針を監督し、また自らも学生指導にあたる予定です。澤氏の国内外ネットワークは本学の財産であり、海外著名校との交流や一流演奏家のマスタークラス開催などにも大きな力となるでしょう。

副学長候補:岡田 敦子(おかだ あつこ)氏

– ピアニスト。東京音楽大学副学長を務める傍ら本学の設立準備に参画しています。

東京藝術大学大学院で博士号を取得後、国内外で演奏活動と教育に従事。特にピアノ教育の分野で高い実績を持ち、門下から国際コンクール入賞者も輩出しています。岡田氏は福岡県出身でもあり、「新設の大学だからこそできることがある」と本学の可能性に期待を寄せています​。

その言葉通り、本学では高度な音楽専門教育に加えてICT・語学・音楽療法・マネジメントといった分野を誰もが学べる環境を整えたいと語っています​

岡田氏自身はピアノ指導を中心に、演奏家育成やリベラルアーツ教育にも携わる予定です。東京音大での教育改革を牽引した経験を活かし、本学でも新しいカリキュラム開発に貢献しています。

特別招聘教授:宇都宮 直高(うつのみや なおたか)氏

– 声楽家・ミュージカル俳優。佐賀県出身で東京藝術大学声楽科卒業後、オペラやミュージカルの舞台で活躍してきました​。

オペラでは《魔笛》タミーノ役などを務め、ミュージカルでは劇団四季にて『オペラ座の怪人』や『ライオンキング』の主演(オリジナルキャスト)を経験しています​。

現在も地元佐賀の観光大使を務めるなど幅広く活動中です。本学ではミュージカル・声楽コースの指導を担当予定で、舞台発声や演技、表現力の指導にその経験を惜しみなく注ぐでしょう。宇都宮氏のような現役に近い舞台人が教壇に立つことで、学生は舞台芸術の最前線に触れながら学ぶことができます。「九州出身の自分が培ったものを地元に還元したい」という熱い想いから、本学で後進育成に携わることを決めたそうです。

多彩な講師陣

このほかにも、著名な音楽家や専門家が教員・講師として名を連ねる予定です。例えば、クラシックの管弦打楽器分野では九州交響楽団の団員が非常勤講師として参加し、オーケストラ楽器専攻の学生を指導します​。

作曲分野では現代音楽で活躍する作曲家を招聘し、創作指導や作品発表の機会を提供する計画です。また、音楽ビジネス分野では音楽プロデューサーやイベント企画の第一線で活躍する人材を、音楽テクノロジー分野では録音エンジニアや音響の専門家を招くことを検討しています。加えて、教育職を目指す学生のために中学・高校で教鞭を執った経験豊富な指導者、音楽療法士資格取得を支援するために医療現場での実践経験を持つ専門家など、多角的な陣容を整えています。これら多彩な教員陣により、「一流から学ぶ」環境が実現し、学生は各自の目指す道に応じた刺激的な指導を受けることができるでしょう。

学費の詳細

授業料・入学金

私立音楽大学という性質上、学費は一般的な大学に比べると高額になりますが、本学では比較的良心的な設定が予定されています。2026年度入学者の初年度納入金(予定)は160万円で、この中には入学金20万円が含まれます。

したがって授業料等の年間学費は実質140万円程度となります。2年次以降は入学金を除く分、年間約140万円前後が必要となる見込みです。これは国内の他の私立音大(4年間総額700〜800万円が平均)と比べても同水準かやや低めであり​、地域の学生にも配慮した設定と言えます。なお、上記金額には施設設備費や実習費が含まれている可能性がありますが、詳細な内訳は学生募集要項で確認する必要があります。別途、教材費(楽譜購入や楽器メンテナンス費用)や後援会費等が発生することも考えられますので、年間あたり数十万円程度の諸経費も見込んで計画を立てることが望ましいでしょう。

奨学金・経済支援制度

本学は学生の経済的負担を軽減するための奨学金制度も充実させる予定です。まず、特待生制度として、入学試験の成績優秀者に対して授業料の一部を免除する奨学金が検討されています。前身の福岡女子短期大学 音楽科では「入試特別奨学制度」により音楽科合格者の上位成績者に対し2年間で最大60万円(年間30万円)の奨学金給付が行われていました​。

本学でもこれに準じ、またはさらに拡充した特待生奨学金が提供される可能性があります。例えば、一般選抜や特待生選抜で基準点以上の優秀な成績を収めた受験生に対し、入学後1~2年間に渡り年額数十万円の学費減免措置を講ずることが想定されます。

加えて、一般の学生を対象とした学内奨学金制度も創設予定です。高木学園グループの他校で設けられているような創立者記念奨学金学業優秀奨学金などが、本学でも各学年の成績上位者等に給付(または貸与)される見込みです​。

経済的理由で修学が困難な学生には、従来からある日本学生支援機構(JASSO)の奨学金や地方自治体の奨学金制度も利用可能です。特に福岡県は県独自の給付型奨学金制度を有していますので、該当する学生は進学前に「予約採用」の手続きを行うことが推奨されます。また、本学が開学後に指定寄附金などを募り独自の奨学基金を設立する可能性もあります。その場合、成績優秀者や課外活動功労者への奨学金給付、留学支援金の支給など、さらなる経済支援策が期待できます。最新の奨学制度情報は大学公式サイトや募集要項で公開されるため、出願前に必ず確認してください。

その他の費用と支援

音楽大学では、自身の専攻楽器の購入・維持費やコンクール出場費用など、学費以外にも費用がかかる場合があります。本学ではこれらについて学生負担を軽減する工夫も検討されています。例えば、大学所有の楽器(ピアノ、管打楽器など)の貸与制度や、学内外演奏会への参加補助、遠隔地からの学生に対する寮費補助(※寮が整備された場合)などです。また、教育ローンについても案内があり、国の教育ローンや銀行の学資ローンの活用を支援する相談窓口も用意されるでしょう。総じて、本学は経済的事情にかかわらず才能ある学生が集えるよう配慮された学費・奨学金制度を整えていく方針です。受験を検討する方は、奨学金の活用も踏まえて計画的に学費準備を進めることをお勧めします。

学部・学科の詳細(カリキュラム・履修モデル)

学部学科構成

福岡国際音楽大学(仮称)には 音楽学部 音楽学科(4年制)のみが設置される予定です​。

単科大学ですが、その中で学生の多様な志向に応えるため6つの専門コースが用意されます​

以下が予定されているコースと概要です。

  • 楽曲制作(作曲)コース: クラシックから現代音楽、ポップスに至るまで幅広い作曲法を学ぶコースです。作曲技法や編曲、音楽理論を体系的に習得し、自作曲の発表やレコーディング実習も行います。映画・ゲーム音楽や商業音楽の制作にも対応できるクリエイターの育成を目指します。
  • 声楽・ミュージカルコース: 声楽(クラシック声楽、オペラ)とミュージカルの両方を扱うユニークなコースです。発声法や歌唱技術はもちろん、舞台演技やダンスの基礎も学び、総合的な舞台人を育成します。オペラ作品のアリアからブロードウェイミュージカルナンバーまで幅広いレパートリーに取り組みます。
  • ピアノコース: ピアノ演奏のスペシャリストを養成するコースです。高度なソロ演奏技術の修得に加え、伴奏法や室内楽、ピアノ指導法についても学びます。定期的なマスタークラスや学内演奏会で実践力を磨き、将来的に演奏家・ピアノ教師・伴奏者として活躍できる力を培います。
  • 管弦打楽器コース: オーケストラや吹奏楽など管楽器・弦楽器・打楽器の演奏家を目指すコースです。各楽器の専門実技レッスンに加え、オーケストラ演習やアンサンブル実習がカリキュラムに組まれています。九州交響楽団との連携により、プロ奏者から直接指導を受ける機会も豊富です。
  • 音楽ビジネスコース: 音楽業界での企画・制作・マネジメントに関する知識と実践力を養うコースです​。コンサートやイベントの企画運営、アーティストマネジメント、音楽プロデュース論、著作権ビジネスなどを体系的に学びます​。音楽の専門知識にビジネススキルとICTリテラシーを加えることで、音楽業界のみならず一般企業への就職や将来の起業まで視野に入れています。
  • ミュージック・テクノロジーコース: 音響・録音・デジタル音楽制作など、音楽とテクノロジーの融合分野を扱うコースです。コーディング実習、DAW(デジタル音楽制作ソフト)による作編曲、音響工学、舞台音響などを学び、ライブからスタジオまで対応できる音響技術者やクリエイターを育成します。ICTスキルの証明としてITパスポートなどの資格取得も推奨され、在学中の取得を目指します​。

カリキュラムの特徴

上記のように専門コースは分かれていますが、1年次~2年次前半までは全コース共通の基礎科目も重視されます。ソルフェージュ(聴音・視唱)や音楽理論、音楽史、和声学といった音楽の土台となる科目は全員が履修し、確かな基礎力を養成します​。

加えて、音楽大学ならではの少人数ゼミ(アンサンブル、作曲ゼミ等)や、副専攻実技(例えばピアノコースの学生が副科で声楽を学ぶ等)も用意される予定で、学生は主専攻以外の領域にも触れることができます。これは幅広い音楽的視野を持った人材を育てる狙いがあり、実際「ミュージカルやサウンドクリエーションなど、音楽分野も拡がっています」という紹介がなされています​。

3年次以降は専門性を深める科目が中心となり、個人レッスンや卒業研究・卒業制作(リサイタルや作品発表など)がカリキュラムのハイライトとなります。特に4年次には各自の集大成として、演奏専攻の学生は卒業演奏会、作曲専攻の学生は作品発表(リサイタルや録音提出)、ビジネス/テクノロジー系の学生はプロジェクト研究や企画発表などを行い、教員から評価を受けます。これらの成果発表は公開形式で行われ、在学中から実社会へ向けた経験となります。

他領域履修と資格

本学のカリキュラムのもう一つの特徴は、選択科目の充実と資格取得サポートです。教職課程および音楽療法士課程が開設予定であり、所定の科目を履修し認定要件を満たすことで「中学校・高等学校教諭一種免許状(音楽)」および「音楽療法士(一次資格)」の取得をめざすことが可能です​。

教員免許については、教育学や教科教育法、教育実習などの単位を履修することで音楽の教員資格が得られ、卒業後に中学・高校の音楽教師として勤務できるようになります。一方、音楽療法士資格については、音楽療法概論や臨床実習など専門科目を履修し、所定の試験に合格することで認定を受けられます。音楽療法士1種は病院や福祉施設で音楽を用いた療法を提供する専門職であり、本学では医療福祉系の高木学園グループ校との連携で実習機会も確保される見込みです。さらに、先述のITパスポート試験など情報系資格の取得支援もカリキュラムに組み込まれています​。

情報リテラシー科目を履修し、試験対策講座等を経て国家試験合格を目指すことで、音楽+ITのスキルセットを公式に証明でき、就職時の強みとなるでしょう。

履修モデル例

例えばピアノコースの学生の場合、1年次は音楽理論・ソルフェージュ・音楽史などの基礎科目とピアノ実技レッスンを中心に据えつつ、副科声楽や合唱など幅を広げる科目も履修します。

2年次からはピアノ奏法研究、伴奏法、室内楽といった専門科目が本格化し、定期的に演奏試験( jury)で到達度を確認します。

3年次にはソロリサイタルの準備が始まり、選択で教育実習に行く学生もいます。

4年次は卒業演奏に向けた個人レッスン強化期間となり、並行して就職活動(または大学院受験準備)も行います。

音楽ビジネスコースの学生ならば、1年次に経営学や基礎音楽理論を学んだ後、2年次以降は音楽産業論、コンサート企画演習、著作権法など実践的科目が増えていきます。3年次には実際にイベント企画を立ち上げ、産学連携でコンサート制作を経験するカリキュラムが検討されています。4年次にはビジネスプランの卒業研究をまとめ、起業計画書の作成やプレゼンテーションを行う機会が与えられるでしょう。このように各コースごとにモデルケースは異なりますが、共通して言えるのは 「専門性の深化」と「視野の拡大」 を両立させるカリキュラムが組まれている点です。学生は自らの専攻技能を極めつつ、他分野の知見も取り入れ、卒業時には音楽人として総合力を備えることを目指します。

キャンパス設備

音楽専用施設:

本学のキャンパスは、前身校から引き継いだ音楽教育のための充実した施設群を誇ります。中心となるのは「風早ホール」と呼ばれる学内コンサートホールです。吹き抜け2階構造で音響特性に優れたホールで、定期的な学内演奏会や実技試験、室内楽の授業などに使用されます​。

収容人数は数百席規模と想定され、学生の発表の場であると同時に地域の方々との交流拠点としても活用されています​。

ピアノや舞台照明・録音設備も整い、学内コンサートや外部招聘演奏会など多目的に利用できるホールです。

レッスン室・練習室: 学生の個人レッスンや日々の練習のために、レッスン室練習室が多数用意されています。レッスン室は教授とのマンツーマン指導が行われる防音室で、ピアノや鏡(声楽や演技指導用)を備えた部屋を各専攻分十分に確保しています​。

また学生が自主練習に使える練習室も28室完備されており、グランドピアノ・アップライトピアノ・電子オルガンを設置した部屋が揃っています​。

防音性能が高く、深夜まで思う存分練習に打ち込める環境です。特にピアノ専攻の学生にとっては質の良いピアノが使える練習室が十分あることは大きな利点であり、本学ではスタインウェイなどコンサートクラスのピアノも配置されているとのことです(※ピアノの機種詳細は大学公開資料を要確認)。

音楽理論やソルフェージュなどの学科授業は、音楽専用の講義室で行われます。大きな黒板や音響設備を備え、窓から豊かな緑を望む静かな空間で、楽典・和声・歴史といった講義に集中できます​。

視聴覚室もあり、オペラ映像鑑賞や録音物の分析などに利用されます。また、図書館(メディアセンター)には楽譜・音楽書やCD、映像資料が所蔵され、学生は自由に閲覧・貸出することができます。最新の音楽雑誌や学術誌も揃えており、調べ学習やレポート作成に役立ちます。視聴ブースでは所蔵CD・DVDをその場で鑑賞できるため、レパートリー研究や音源探求にも便利です。自習室も設けられ、ピアノ以外の学生が楽譜を広げて勉強したり、ソルフェージュの課題に取り組んだりするのに利用されています。

スタジオ・機材: 音楽テクノロジーコース向けに、キャンパス内には小規模なレコーディングスタジオやDTM実習室も設置予定です。防音スタジオには録音用ミキシングコンソールや各種マイク、デジタルオーディオワークステーション(DAW)が導入され、録音実習や作品制作に活用されます。PAシステムや照明機材も備え、音響オペレーションの訓練が可能です。加えて、コンピュータ室には音楽制作ソフトウェア(Pro ToolsやLogic等)がインストールされたPCを配置し、学生は自由時間に音源制作や音響編集の練習ができます。これら最新機材を備えた施設により、テクノロジー面でのスキル習得もしっかりサポートされます。なお、ホールでの演奏会は専任の音響・照明スタッフの指導のもとで学生自らセッティング等を体験できるなど、施設を活かした実践教育も行われています。

学生のための設備: 学生の快適なキャンパスライフを支える施設も充実しています。例えば、学生ラウンジやカフェテリアでは、練習の合間に談笑したり食事をとったりできます。音大生同士の情報交換の場にもなっており、コラボレーションが生まれることもあります。また、防音仕様の音楽サークル室もあり、オーケストラやバンド、合唱団など課外活動での練習に使われます。更衣室や楽器ロッカーも完備され、大型楽器の学生でも安心して楽器を保管できます。校舎はバリアフリー対応でエレベーターも設置されており、音楽療法の実習で高齢者や障がい者を招く際にも配慮された設計です。キャンパス全域でWi-Fiが利用可能で、ICT教育の環境も整っています。歴史ある風早の丘のキャンパスながら近年リニューアルされており、「新しい教育環境」で学生一人ひとりの個性と技術を伸ばせる設備が揃っています

入試情報

受験方式

本学の入学者選抜は、多様な人材を受け入れるため複数の方式が予定されています。大きく分けて「総合型選抜(AO入試)」「学校推薦型選抜(公募推薦)」「一般選抜」の3系統で実施され、一部で「特待生選抜(スカラーシップ入試)」や「大学入学共通テスト利用入試」も併用される見込みです。

  • 総合型選抜(AO入試): 音楽への強い熱意や個性を持つ受験生を評価する方式です。書類選考(志望理由書や活動実績)と面接・実技等で総合的に判定します。例えば作曲作品の提出や自己PR演奏など、各自工夫した方法で自分をアピールする機会が与えられます。学力試験は課さず人物重視の選抜となるため、音楽に対する明確なビジョンを示すことが合格の鍵です。定員は少人数ですが、早期(秋頃)に合否が判明するメリットがあります。
  • 学校推薦型選抜(公募制推薦): 高等学校での成績や活動実績が優秀な人向けの選抜です。在籍校からの推薦書が必要で、書類審査と面接・実技試験により判定します。各コースの専門実技(声楽なら歌曲、器楽なら課題曲演奏など)に加え、小論文または筆記試験(音楽基礎知識や国語・英語など)が課される場合があります。募集人員はAOと同様に限定的ですが、指定校推薦枠も含めると一定数の優秀者が推薦で入学します。高校時代の成績評定平均値や検定取得状況なども参考にされます。
  • 一般選抜(一般入試): 最も多くの定員を占める標準的な入試方式です。実技試験+筆記試験+面接が基本となります。実技試験の内容は志望コースによって異なり、演奏系コースでは専攻楽器(または声楽)の課題演奏が中心です。具体的にはピアノならエチュードと古典ソナタ、管弦打楽器ならオーケストラスタディと自由曲、声楽なら日本歌曲とイタリア歌曲…といった指定曲・自由曲の演奏審査が行われます。作曲志望者には課題による作曲または編曲試験(与えられた主題からピアノ曲を作る等)が課される予定です。音楽ビジネス/テクノロジー志望者には、代わりに学科試験(国語・英語・音楽理論など)と小論文が重視される可能性があります。筆記試験については、全受験生に音楽基礎理論(初見視唱、聴音、楽典)を課すことが想定されますが​、音楽以外の一般教科(国語や外国語など)の試験の有無はコースによって異なるでしょう。面接では志望動機や将来の目標について質問されるほか、これまでの音楽経験(師事歴、発表会やコンクール歴等)についても問われます。総合点で合否判定が行われ、募集人員は各コース合わせて定員80名の大部分を占めます。試験日は例年2月中旬~下旬が想定されます。
  • 特待生選抜: 優秀な受験生に奨学金を提供することを目的とした入試です。特待生志望者は一般選抜と同様の試験を受けますが、成績上位者には合格発表時に特待生合格(学費減免措置付き合格)が通知されます。先述の通り、最高ランクの特待生には入学後2年間で最大60〜70万円程度の授業料減免などが想定されています。この特待生選抜は一般入試と同時に実施されるか、または独立日程で行われるかは未定ですが、いずれにせよ高度な演奏・筆記能力が要求される難関となるでしょう。
  • 共通テスト利用入試: 大学入学共通テスト(旧センター試験)の成績を活用する方式です。音楽大学では珍しい方式ですが、本学では音楽ビジネスコースなど学科系志望者を中心に共通テストの高得点者を評価する可能性があります。たとえば国語・英語・数学など2〜3科目の共通テスト得点を出願時に提出し、一定基準を満たせば実技試験を免除、または合格判定の参考とする、といった形が考えられます。これにより学科試験対策に強みを持つ受験生にも門戸を広げ、多様な才能を確保する狙いです。共通テスト利用入試の詳細(利用科目や配点等)は正式な募集要項で確認が必要です。

試験内容のポイント: 実技試験では専門技能の完成度が重視されます。演奏系では技術はもちろん表現力・音楽性も評価対象です。例えばピアノ専攻なら暗譜での演奏が基本で、音色の多彩さや楽曲解釈が審査員にチェックされます。声楽では発音や語学力(歌詞の言語)も見られます。作曲では独創性と楽譜の完成度、音楽理論の応用力が問われます。筆記試験の楽典では調性判別や和音記載、聴音ではメロディを書き取る問題などが想定されるため、高校までに十分対策しておく必要があります。面接では「なぜ本学を志望するか」「将来どのような音楽家(音楽業界人)になりたいか」といった問いに明確に答え、自分の熱意と適性をアピールすることが大切です。また、入試に際しては志望コースを決めて出願しますが、場合によっては併願や第2志望制度が設けられる可能性もあります。受験生は自分の適性にあったコースを選びつつ、幅広い準備をしておくと良いでしょう。

競争率(倍率)予測: 初年度の入試となるため、正確な競争率データはありませんが、いくつかの要因から予測が可能です。福岡県内唯一の音大という注目度から、九州各地や全国から一定数の志願者が集まることが見込まれます。一方で、音楽大学は受験者層が専門的で限られるため、定員80名に対し極端な高倍率にはならない可能性もあります。参考までに、九州の別の私立音楽大学(平成音楽大学)の一般入試では志願者数が募集人員をほぼ満たす程度で、近年の実質倍率は1〜2倍前後でした​。本学も地方音大としては比較的入りやすい水準に落ち着く可能性があります。ただし、特定の人気コース(例えばピアノや声楽)には志望が集中し、コースごとの倍率に差が出ることも考えられます。仮に全体で志願者が定員の2倍集まれば倍率2.0倍ですが、ピアノコースは3倍、音楽テクノロジーコースは1.5倍といった変動もありえます。いずれにせよ、新設校ゆえ過度に競争が激化することはないものの、実技試験の到達基準を満たすかどうかが合否を左右するでしょう。募集定員に対して基準に達した受験生は積極的に合格させる方針とも考えられるため、しっかりと準備をして臨めばチャンスは大いにあります。受験生の方は油断せず、しかし必要以上に萎縮もせず、自身の実力発揮に集中してください。今後、公表される出願者数や倍率の情報にも注意を払いましょう。

入試日程と相談機会

2025年度(初年度入試)の具体的日程は認可後に正式発表となりますが、概ね以下のスケジュールが想定されます。総合型選抜は9〜11月頃に出願・試験、推薦入試は11〜12月、一般選抜(特待生含む)は翌年1〜2月に実施、合格発表は2月下旬、入学手続締切は3月中旬、といった流れです​。

年内入試(AO・推薦)を利用すれば早期合格が可能ですが、一般入試で実力勝負する道も最後まで開かれています。受験を検討する人は、高校3年生の夏〜秋にかけて開催されるオープンキャンパス入試説明会にぜひ参加しましょう。福岡国際音楽大学(仮称)では2024年から複数回のオープンキャンパスを開催し、模擬レッスンや個別相談、キャンパス見学などを実施しています​。

教授陣と直接話せる貴重な機会ですので、入試の疑問や学生生活について積極的に質問すると良いでしょう。また、公式サイトや進学情報サイトで公開される入試要項・過去問題例にも目を通し、試験の傾向を把握してください。

学生生活・就職支援

学生生活(キャンパスライフ)

音楽に打ち込む4年間は、専門スキルの習得だけでなく人間的成長の場でもあります。本学の学生生活は少人数ならではのアットホームさと、芸術大学ならではの刺激に満ちたものになるでしょう。学生同士、専攻や学年の垣根を越えて交流する機会が多く、日常的に音楽談義に花を咲かせたり合同で演奏会を企画したりと、同好の士との切磋琢磨が期待できます。例えば休憩時間には練習室やラウンジで他専攻の友人の演奏を聴き合ったり、作曲作品を演奏してフィードバックし合う光景が見られるでしょう。課外活動も活発で、学生有志によるオーケストラ・吹奏楽・ジャズバンド・バンドサークル・合唱団などが結成される見込みです。これらの団体は学内発表だけでなく、地域のイベント出演や訪問演奏など対外的な活動も行い、音楽を通じた社会交流を体験できます。太宰府市は観光地でもあるため、学外演奏の機会も豊富です。実際、前身校の短大では九州国立博物館で定期的にミニコンサートを開催しており、本学でも引き続き地域貢献の演奏会を行う計画があります。これらに学生が主体的に参加することで、人前で演奏する度胸や聴衆とのコミュニケーション能力も養われます。

キャンパス行事としては、定期演奏会(学内ホールでの学年末コンサート)、マスタークラス(外部著名演奏家による特別レッスン)、学園祭(音楽大学らしくコンサート形式の催しが中心)、卒業演奏会(学外ホールで開催される公開コンサート)などが予定されています。学園祭ではクラシックに限らずバンド演奏やミュージカルショーケースなど学生企画の舞台が繰り広げられ、一般の来場者も音楽を楽しめる場となるでしょう。日々の授業以外にも、こうしたイベントの準備や運営を通して協調性や企画力が培われます。また、教員との距離が近いのも少人数音大ならではです。廊下や練習室で気軽に先生に質問したり、時には食堂で談笑したりと、家族的な師弟関係が築かれやすい環境です。悩み事があればすぐに相談できるため、メンタル面でも手厚く支えられ安心して学生生活を送ることができます。

一方で、自ら積極的に動けば在学中から外の世界に触れるチャンスも広がります。例えば、国内外のコンクールに挑戦する学生には教員が個別に指導・助言を行い、受賞実績によっては大学から表彰や活動資金の支援が受けられる可能性もあります。留学についても、希望者には大学が提携する海外の音楽大学や研修プログラムを紹介し、休学または交換留学制度を利用して短期・長期留学できるようサポートする方針です。実際に英語圏への留学希望者向けに英会話講座が開講されたり、留学経験のある教員がアドバイスをする場が設けられるでしょう。福岡という国際色豊かな都市に位置する強みも活かし、在日外国人演奏家との交流や海外マスタークラスの誘致など、学生の視野を広げる取り組みも積極的に行われます。総じて、本学の学生生活は「音楽漬けの日々」であると同時に、「社会とつながる日々」でもあります。音楽を介して人と関わり、学内外の様々な経験を積むことで、人間として成長し自信を深めて卒業していくことが期待されています。

キャリア支援

福岡国際音楽大学では、在学中から卒業後のキャリアを見据えた支援体制が整えられます。まず、カリキュラム自体にキャリア教育の要素が組み込まれており、「英語教育」「情報教育」に力を入れることで音楽業界のほか一般企業への就職、起業まで視野に入れた人材育成を掲げています。

これはすなわち、学生が音楽家としてだけでなく社会人として自立できるよう、幅広いスキルを授けるという方針です。例えば、就職希望者向けには3年次からキャリアガイダンスが実施されます。履歴書の書き方講座、模擬面接、業界研究セミナーなどが開催され、音楽大学出身者が進む多彩な進路について情報提供がなされます。音楽業界(オーケストラ、教育機関、音楽ホール、レコード会社等)への就職だけでなく、一般企業(放送・メディア、IT企業、人材サービスなど)も含めた求人情報を収集し、学生に紹介します。高木学園グループのネットワークを活かして、医療福祉系企業への就職ルートが開ける可能性もあります。例えば介護施設等で音楽療法士として働いたり、医療機関のリハビリスタッフ(音楽療法担当)として採用されるケースも考えられます。

音楽分野での就職・進路

専門職として音楽の道に進む学生には、それぞれの分野でのキャリアサポートが提供されます。演奏家志望の学生に対しては、オーディション情報の提供や、九州交響楽団等プロとの橋渡しが期待できます。九響との連携により、エキストラ出演で実績を積んだ学生が卒業後に楽団オーディションを受験する際、有利になることも考えられます。また、音楽教室への就職(ピアノ教室講師など)やフリーランス演奏家として活動する卒業生に対しても、大学が演奏機会を斡旋したり、卒業生ネットワークを構築して情報交換できるよう支援します。作曲家・編曲家志望者には、自作を披露する場を作ったり、放送業界やゲーム業界の求人とマッチングしたりするサポートが考えられます。実際、音大卒業後フリーの作編曲家として活動するには人脈と発表機会が重要になるため、在学中に得た縁(教授や非常勤講師、音楽プロデューサーなどとのコネクション)を生かせるよう、大学も紹介状を書いたりポートフォリオ作成を手伝ったりするでしょう。教育職希望者には、教職課程の指導教員が中心となって教員採用試験対策が行われます。音楽科教員の求人動向を共有し、模擬授業の練習や専門(実技・理論)試験の対策講座を開催するなど、合格に向けた具体的支援があります。音楽療法士としての道を希望する学生については、学園系列の病院や施設でのインターンシップを案内し、資格取得後スムーズに現場経験を積めるようバックアップします。

一般企業就職・起業支援: 音大卒業生の進路は音楽に限らず多岐にわたります。本学では一般企業への就職希望者に対しても積極的に支援を行います。先述のとおり、在学中に取得したITパスポート資格や培った語学力は一般企業でも評価される武器になります。就職支援センター(キャリアセンター)では、一般企業の求人情報を独自に収集し、学生の興味に合った業界を紹介します。音楽大学出身者はプレゼンテーション能力や創造性で評価されるケースも多く、近年ではIT企業やサービス業で活躍する例もあります。また、起業を志す学生に対しては、ビジネスコンテストへの参加支援や起業セミナーの開催なども計画されています。音楽ビジネスコースで培った企画力を元に、自身で音楽教室を開業したりイベント会社を立ち上げたりする卒業生も出てくるでしょう。大学としても、卒業後一定期間は起業支援アドバイザーを紹介したり、OB・OGネットワークを通じて助言を受けられる体制を整える意向です。

想定される卒業後の進路: 本学の卒業生が進む道としては、大きく分けて以下のようなものが考えられます。

  • 演奏家(オーケストラ団員、ピアニスト、声楽家、バンドミュージシャン等):在学中の研鑽を積み、オーディションやコンクールを経てプロの演奏家としてデビューする道です。特に九州ゆかりのオーケストラや音楽団体での活躍が期待されます。
  • 作曲・創作(作曲家、編曲家、サウンドクリエイター):映画・舞台・CM音楽の作曲、アレンジャー、ゲーム業界のサウンドクリエイターなど、創作の才を活かす仕事です。フリーランスや制作会社勤務など形態は様々ですが、在学中の作品発表やコンクール入賞がキャリアの足掛かりになるでしょう。
  • 教育者(学校教員、音楽教室講師、ヤマハ講師等):中学・高校の音楽科教員として公私立学校に勤務する、あるいはピアノやバイオリン等の個人・団体音楽教室の指導者になる道です。教員免許取得者は教育実習や採用試験合格を経て教壇に立ちます。また、幼児向け音楽教育や地域の合唱団指導などに携わるケースもあります。
  • 音楽療法士・福祉:医療機関や福祉施設で、音楽療法士としてリハビリや心のケアにあたる仕事です。高齢者施設で歌や演奏を用いたレクリエーションを企画したり、病院で患者の心身機能向上のための音楽プログラムを提供したりします。グループ内の病院で活躍する道も期待できます。
  • 音響・技術スタッフ:コンサートホールやイベント企画会社、放送局などで音響スタッフとして働く道です。音作りのエンジニアとして、舞台・スタジオで音声を調整したり録音制作を行います​。本学で学んだICT・録音技術を活かせる専門職です。舞台照明スタッフや楽器技術者(調律師など)も含め、裏方のプロフェッショナルとして音楽シーンを支えます。
  • 音楽関連企業:レコード会社(制作ディレクター、A&R等)、音楽プロダクション(マネージャー)、コンサート企画会社、楽器メーカー、音楽出版などに就職するケースです。音楽大学卒の知識と人脈を活かしつつ、ビジネスパーソンとして活躍する道で、近年は音大出身でこうした業界の要職に就く方も増えています。
  • 一般企業:音楽とは直接関係のない一般企業に就職する例もあります。銀行・メーカー・IT企業・公務員など、多様な分野に進む可能性があります。音楽で培ったコミュニケーション力や自己表現力、忍耐力はどの業界でも強みとなり得ます。実際、平成音大等の卒業生でも一般企業で活躍する人はおり、福岡国際音楽大学の学生も幅広いフィールドに羽ばたくことでしょう。
  • 進学・留学:さらに専門性を高めるため大学院や研究科に進学する道です。国内の音楽大学大学院(東京藝大、桐朋、東京音大等)や教育大学大学院(音楽教育専修)に進むほか、ウィーンやニューヨークなど海外の音楽大学大学院に留学する例も考えられます。大学としても卒業後の進学は応援しており、推薦状の発行やオーディション対策などでバックアップします。

このように、本学で身につけた力を活かせる進路は非常に幅広く用意されています。大学側も「就職支援室」を設置し、求人開拓や個別相談、OB・OGとの交流イベントの開催など手厚いサポートを提供します。就職率の目標も高く設定されており、卒業生のキャリアデータを蓄積して後輩の指導に活かすPDCAサイクルを回していくとのことです。例えば、ある年の卒業生が福岡市の中学校教員に何名、オーケストラ団員に何名、民間企業に何名就職したかといったデータを分析し、次年度以降の学生へのアドバイスやカリキュラム改善につなげます。

卒業生ネットワークと地域連携: 卒業後も音楽家同士・業界人同士のつながりは財産です。本学では同窓会組織を立ち上げ、卒業生同士や在校生との交流を深める場を提供します。コンサートの案内や求人情報の共有、母校でのレッスン開催など、ネットワークの維持発展に努めます。また、地域の音楽文化発展に資するため、卒業生による演奏会シリーズ(例えば「福岡国際音大アラムナイ・コンサート」)を企画し、地元ホールで定期開催することも検討されています。これにより卒業後も演奏機会を得られるとともに、大学の名前を地域に浸透させ後進の育成につなげます。福岡県や九州各県の音楽教室・学校と連携し、卒業生が講師として派遣される仕組みづくりも視野に入っています。

総じて、福岡国際音楽大学(仮称)は「音楽を志す人の夢を叶え、社会で活躍できる力を養う」場として、その教育・支援体制を整えています。受験を検討している方にとって、本学は新設校でありながら信頼できる母体と充実の内容を備えた魅力的な進学先と言えるでしょう。公式サイトや大学案内パンフレットにはさらに詳しい情報や最新の動向が掲載されていますので、ぜひ確認し、自分の目指す未来像と照らし合わせてみてください。福岡の地に誕生する新しい音楽大学で、ぜひ豊かな学生生活とキャリアを築いていってください。

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本記事は福岡国際音楽大学(仮称)に関する情報をまとめたものです。最新情報については、必ず大学の公式サイトや募集要項をご確認ください。

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引用情報: 福岡国際音楽大学(仮称)公式サイト・大学案内​

fukuoka.takagigakuen.ac.jp

shingakunet.com、スタディサプリ進路(リクルート)掲載情報​

shingakunet.com

shingakunet.com、財界九州NEWS記事​

kyushu01.com、福岡女子短期大学公式サイト​

fukuoka-wjc.ac.jp

fukuoka-wjc.ac.jp

などの情報源に基づき作成しました。

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