宮沢賢治の名作がオペラに – 「注文の多い料理店」2025年春に再演決定

「オペラのまど」(公式サイトhttps://operanomado.amebaownd.com/)企画による宮沢賢治原作のオペラ「注文の多い料理店」が、2025年4月19日(金)、20日(土)の2日間、東大和市市民会館ハミングホール大ホールにて再演されることが決定した。

【公演情報】

オペラ『注文の多い料理店』

日時:2025年4月19日(金)、20日(土)

会場:東大和市市民会館ハミングホール大ホール

作曲:前田佳世子

台本:宗左近

指揮:濱田芳通

演出:岩田達宗

主催:オペラのまど企画

【オペラのまど第1回公演「注文の多い料理店」(2018年4月10日)より】

原作について

原作となる「注文の多い料理店」は、宮沢賢治の代表作の一つ。
1924年に出版された童話集に収録された作品である。
東京から山奥に狩りに来た2人の青年が、不思議な西洋料理店「山猫軒」で遭遇する怪異を描いた物語で、現在も小学校の国語教科書に掲載されるなど、日本を代表する童話作品として広く親しまれている。

アーツカウンシル東京長期助成に採択

本企画は、アーツカウンシル東京の2024年度第1期「東京芸術文化創造発信助成(長期助成)」の実施事業とも関連しながら進められている。

オペラのまどは、「日本語歌唱技術向上プログラム」で2024年度第1期「東京芸術文化創造発信助成(長期助成)」に採択された。

それは今回の再演に向けて、「日本語歌唱技術向上プログラム」と題した特別な取り組みを行うもので、作曲家・前田佳世子氏の日本歌曲や本作品を題材に、専門講師を招いての講習会が実施される。
その後、キャストオーディション、稽古を経て本番を迎える。全キャストが共通の日本語歌唱技術を身につけ、より質の高い演奏を目指すという意欲的な試みとなっている。

申請団体は2017年設立、総合芸術としてのオペラの世界を覗き見る「窓」として、日本語によるオペラの企画制作公演に取り組む。代表を務めるのはオペラ歌手の野間愛。申請事業は、日本語歌唱の発語、旋律構成、演劇と歌唱の結びつきに関わる講習会の企画や研究を通じて団体全体の日本語歌唱技術の向上に取り組む企画。成果検証の機会として、1年目は既存オペラ、2年目には新作オペラの上演を予定している。(出典:https://www.artscouncil-tokyo.jp/uploads/2024/06/2024_1_creation-grant_release_240618.pdf

また、音楽分野での長期助成採択は数年ぶりという快挙でもある。


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