現代演劇から歌舞伎まで多彩なジャンルで活躍する演出家・杉原邦生が、満を持して初のオペラ演出に挑戦します。演目は、ドニゼッティ作曲のロマンティック・コメディの傑作、歌劇『愛の妙薬』。ベルカントオペラのスペシャリストとして名高い指揮者セバスティアーノ・ロッリを迎え、2025年秋から2026年新春にかけて東京・大阪・京都の全国3都市で上演されます。
◆『愛の妙薬』とは?
美人で聡明、少し勝ち気な地主の娘アディーナと、彼女に恋する純朴な青年ネモリーノ。二人の恋模様を中心に、偽の惚れ薬“愛の妙薬”を巡って繰り広げられる、笑いと愛にあふれたロマンティック・コメディです。
ネモリーノが歌うテノール屈指のアリア「人知れぬ涙」をはじめ、「受け取って、私のおかげであなたは自由」「この薬はなんでも治します」など、心躍る名曲の数々が、コミカルで少し切ない恋物語を美しく彩ります。
◆現代に生まれ変わる、最高にハッピーでカワイイ『愛の妙薬』
本プロダクションは、東京芸術劇場、フェニーチェ堺、ロームシアター京都による全国共同制作オペラとして、新制作で上演されます。
演出を手掛けるのは、京都芸術大学出身で、ギリシャ悲劇、歌舞伎、現代劇まで幅広いジャンルで評価を得てきた杉原邦生。今回が待望のオペラ初演出となります。指揮には、イタリア出身でヴェルディ、ドニゼッティ、ベッリーニ作品を得意とし、ヨーロッパ各地の歌劇場で活躍するセバスティアーノ・ロッリを迎えます。
注目のキャスト陣には、高野百合絵(アディーナ)、宮里直樹(ネモリーノ [東京・大阪])、大西宇宙(ベルコーレ [東京・大阪])、セルジオ・ヴィターレ(ドゥルカマーラ博士)ら、国内外で活躍する新進気鋭の歌手が集結。京都公演では糸賀修平(ネモリーノ)、池内響(ベルコーレ)が出演します。
杉原による現代的な視点と、ロッリの確かな音楽作り、そして魅力的な歌手たちが織りなす、とびきりハッピーでカワイイ『愛の妙薬』が、現代に生まれ変わります。
【公演概要】
2025年度全国共同制作オペラ
ドニゼッティ/歌劇『愛の妙薬』
(全2幕/イタリア語上演/日本語・英語字幕付き/新制作)
指揮: セバスティアーノ・ロッリ
演出: 杉原邦生
<出演>
アディーナ: 高野百合絵
ネモリーノ: 宮里直樹 [東京・大阪] / 糸賀修平 [京都]
ベルコーレ: 大西宇宙 [東京・大阪] / 池内響 [京都]
ドゥルカマーラ博士: セルジオ・ヴィターレ
ジャンネッタ: 秋本悠希
ダンサー: 福原冠、米田沙織、内海正孝、水島麻理奈、井上向日葵、宮城優都
合唱: ザ・オペラ・クワイア [東京] / 堺+京都公演特別合唱団 [大阪・京都]
管弦楽: ザ・オペラ・バンド [東京] / 大阪交響楽団 [大阪] / 京都市交響楽団 [京都]
ほか
【公演スケジュール】
- 《東京公演》
- 日時: 2025年11月9日(日) 14:00開演
- 会場: 東京芸術劇場 コンサートホール
- 主催: 東京都、東京芸術劇場 (公益財団法人東京都歴史文化財団)
- チケット一般発売: 2025年7月4日(金) 10:00
- 《大阪公演》
- 日時: 2025年11月16日(日) 14:00開演
- 会場: フェニーチェ堺 大ホール
- 主催: フェニーチェ堺 (公益財団法人堺市文化振興財団)
- チケット一般発売: 2025年6月14日(土)
- 《京都公演》 〈ロームシアター京都10周年記念事業〉
- 日時: 2026年1月18日(日) ※開演時間未定
- 会場: ロームシアター京都 メインホール
- 主催: ロームシアター京都 (公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)、京都市
- チケット一般発売: 2025年6月28日(土)
【チケット料金・詳細情報】
チケット料金、取り扱い、注意事項などの詳細は、各劇場の公式サイトにてご確認ください。
- 東京芸術劇場: https://www.geigeki.jp/
- フェニーチェ堺: https://www.fenice-sakai.jp/
- ロームシアター京都: https://rohmtheatrekyoto.jp/
オペラファンはもちろん、オペラ初心者の方にもお楽しみいただける、笑いと感動の『愛の妙薬』。杉原邦生がオペラの世界でどのような化学反応を起こすのか、期待が高まります。この機会をどうぞお見逃しなく!
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