令和8年開学予定!福岡国際音楽大学 〜九州から世界へ羽ばたく新たな音楽の拠点〜

福岡初!待望の4年制音楽大学が誕生

2026年(令和8年)4月、福岡県太宰府市に「福岡国際音楽大学」が開学予定です。福岡県で初となる4年制の音楽大学の誕生は、九州地方の音楽教育に新たな風をもたらします。

これまで九州地方の音楽を志す若者たちは、高い学費と生活費を負担して遠方の音楽大学へ進学するか、夢を諦めるかという選択を迫られていました。福岡国際音楽大学の設立は、地元で質の高い音楽教育を受けたいという多くの学生の願いに応えるものです。

同大学を運営するのは、福岡県大川市を発祥とし、福岡と関東地区の5都県に医療系大学や病院、福祉施設を約60施設展開している国際医療福祉大学・高邦会グループです。医療と福祉の分野で培ってきた教育ノウハウを音楽教育にも活かしていきます。福岡国際音楽大学公式サイト

世界的な音楽家が集結する一流の講師陣

福岡国際音楽大学の最大の魅力の一つは、世界的に活躍する音楽家による講師陣です。学長予定者には、東京藝術大学第10代学長を務めたヴァイオリニストの澤和樹氏が内定しています。

澤氏は「福岡県で唯一の、新しい音楽大学が誕生します。東京藝術大学での学長経験を活かし、純粋に音楽が好きで音楽を学びたい人材、音楽に携わることを職業にしたいと考えている人材を育成し、医療福祉と音楽との融合や音楽による文化の醸成を通じて、社会に貢献したいという思いから、今回学長をお引き受けしました」と語っています。(出典:福岡国際音楽大学公式サイト

また、東京音楽大学副学長であるピアニストの岡田敦子氏や、東京藝術大学音楽学部声楽科を卒業し、劇団四季の「ライオンキング」主役シンバ役などを務めた著名なミュージカル俳優の宇都宮直高氏も大学設立準備に加わっています。これらの一流の講師陣から直接指導を受けられる環境は、音楽を学ぶ学生にとって大きな魅力となるでしょう。

独自の専攻構成と幅広い進路支援

福岡国際音楽大学の音楽学部音楽学科(定員80名)には、二つの専攻が設置されます。

音楽表現専攻

  • 楽曲制作(作曲)コース
  • 声楽・ミュージカルコース
  • ピアノコース
  • 管弦打楽器コース

音楽ビジネス専攻

  • 音楽ビジネスコース
  • ミュージック・テクノロジーコース

この独自の学科構成が示すように、同大学は従来の音楽大学とは一線を画した教育理念を掲げています。「音楽一筋の芸術家になるのもいい、英語力を身につけ、世界で活躍する音楽家やビジネスエリートになるのもいい、ICTスキルと音楽を掛け合わせ、新しい文化や産業の担い手になるのもいい」というビジョンのもと、音楽に加えて英語教育とICT教育にも力を入れていきます。

卒業後の進路も多岐にわたります。教育機関(音楽大学、高等学校、中学校、音楽教室)、文化関連(芸術文化関連財団、演奏団体、文化関連施設)、一般企業(銀行、テレビ局、コンサルティング会社、テクノロジー企業、情報関連企業など)、医療機関(総合病院、福祉施設など※音楽療法士として)と、音楽を軸にしながらも様々な分野での活躍を支援します。

九州交響楽団との画期的な連携

福岡国際音楽大学は2024年9月、九州交響楽団と講師派遣などに関して連携協定を結びました。これは九州交響楽団が大学と連携協定を結ぶ初めてのケースで、大学がプロのオーケストラと連携するのは世界的にも珍しい取り組みです。協定式に臨んだ九州交響楽団の櫻井文夫理事長は「音楽の裾野を広げたい。できる限りの協力をしたい」と語りました。(出典:福岡国際音楽大学公式サイト

この連携により、学生たちはプロのオーケストラと共演する機会や、一流の演奏家から直接指導を受ける機会を得ることができます。音楽家としての実践的なスキルを磨く貴重な機会となるでしょう。

充実した施設と実践的な教育環境

福岡国際音楽大学のキャンパスは、現在大規模なリノベーションが進行中です。レッスン室や練習室は将来的に100室以上を予定しており、学修に最適な環境を整えます。また、キャンパス内には学生寮も完備されており、セキュリティ面も安心。早朝や放課後、土日もキャンパス内の施設を利用し、音楽に集中することが可能です。

同大学の大きな特徴として、国際医療福祉大学・高邦会グループの医療施設(福岡山王病院・柳川療育センターなど)を活用した音楽教育・演奏活動の場が提供されます。医療福祉現場における音楽療法の役割を実践的な活動により学ぶことができるのは、他の音楽大学にはない強みです。(出典:福岡国際音楽大学公式サイト

学費設定

福岡国際音楽大学の学費は「音楽大学で最も低い水準」とうたわれています。具体的には、入学年度は160万円、2年次以降は各140万円で、4年間合計580万円(※上記内容以外に他諸費用あり)となっています。

これは九州外の音楽大学へ進学する場合の費用(学費だけで4年間800万円超、さらに住居費・生活費を合わせると1,600万円程度)と比較すると、大幅に負担が軽減されることになります。経済的な理由で音楽の道を諦めていた学生にとって、大きな希望となるでしょう。

取得可能な資格と目指せる進路

福岡国際音楽大学では以下の資格取得を目指すことができます。

  • 高等学校教諭一種免許状(音楽)※申請予定
  • 中学校教諭一種免許状(音楽)※申請予定
  • 音楽療法士(1種)
  • ITパスポート など

これらの資格は、卒業後のキャリア選択の幅を広げるものです。教育現場での音楽指導、医療・福祉現場での音楽療法士としての活動、ICTスキルを活かした音楽関連企業での仕事など、様々な分野で活躍することができます。

地域と連携した音楽文化の発展

福岡国際音楽大学は、単に音楽を教える場としてだけでなく、地域の音楽文化の発展に貢献する拠点としての役割も担っていきます。すでに「第1回太宰府高校生音楽コンクール」を開催するなど、地域の音楽教育の活性化に取り組んでいます。

2025年2月に開催された大学説明会では約500人もの高校生や保護者が参加し、地元で一流の音楽教育を受けられる環境への期待の高さが伺えました。説明会に参加した福岡雙葉高校の生徒は「地元で一流の講師から学べる環境があるのはうれしい。音楽家以外の道のサポートも受けられるので、安心感があった」と話していました。

新しい時代の音楽人を育てる大学

福岡国際音楽大学は、伝統的な音楽大学の枠を超えた新しい教育理念を掲げています。音楽の専門性を高めることはもちろん、英語力やICTスキルを身につけ、多様な分野で活躍できる人材の育成を目指しています。

澤和樹学長予定者の言葉を借りれば、「演奏家や作曲家、教育者だけではなく、語学力を身につけて音楽ビジネスの世界で活躍したい人、ICTスキルを活かし最先端の音楽カルチャーを発信したい人、音楽を医療や福祉の分野で活かしたい人など、様々な進路をお考えの方にご入学いただき、新しい時代の音楽人を育てます。私たちと一緒に、その夢を、自由に奏でていきましょう」。(出典:福岡国際音楽大学公式サイト

福岡から世界へ羽ばたく音楽人の育成が、いよいよ始まります。

※本大学は現在設置認可申請中であり、記載内容は予定であり今後変更となる可能性があります。


コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です