世界的ピアニスト・反田恭平氏が2025年4月より、桐朋学園大学の特任教授に就任していることが明らかになりました。桐朋学園音楽部門の公式サイトでは、すでに特任教授としての情報が掲載されています。
https://tohomusic.ac.jp/teachingstaff/gl9mb07ix
母校での教鞭
反田恭平氏は桐朋学園大学の卒業生です。2006年に桐朋学園大学音楽学部附属子供のための音楽教室「仙川教室」に入室後、2010年に桐朋女子高等学校音楽科に入学、2013年に桐朋学園大学音楽学部に入学しました。今回は母校での教鞭となります。
桐朋学園音楽部門の公式サイトによると、反田氏はピアノ専攻の特任教授として、主にマスタークラス等を担当する予定です。
国際的な活躍
1994年生まれの反田恭平氏は、2021年に開催された第18回ショパン国際ピアノコンクールにおいて、日本人として半世紀ぶりとなる第2位という快挙を達成したことで広く知られています。このコンクールの模様は世界中に配信され、国内外のピアノファンの注目を集めました。
また、ピアニストとしての活動だけでなく、指揮者としても活躍の場を広げており、自身が設立したジャパン・ナショナル・オーケストラの代表取締役社長兼CEOも務めています。現在はリサイタルツアーやオーケストラとの共演など精力的に活動を続けており、2025年のザルツブルク音楽祭への出演も決定しています。
後進の育成へ
特任教授就任により、反田氏は次世代の音楽家育成にも力を注ぐことになります。桐朋学園は長年にわたり、多くの一流音楽家を輩出してきた名門校です。そこで教鞭を執ることになる反田氏のもとで学ぶ学生たちにとって、国際的に活躍する現役ピアニストから直接指導を受ける貴重な機会となることでしょう。
キャリア
反田恭平氏は10代の頃から頭角を現し、2012年には第81回日本音楽コンクールピアノ部門で優勝。2013年にはM.ヴォスクレセンスキー氏の推薦によりロシアに留学し、チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院で学びました。
2021年のショパン国際ピアノコンクールでの成功後は、さらに国際的な活動の場を広げています。2024年秋には、全国11都市と台湾を巡るリサイタルツアーも開催しました。
今回の特任教授就任は、反田氏のキャリアの新たな一章となるとともに、日本の音楽教育の発展にも大きく貢献することが期待されます。
※本記事は公開情報をもとに作成しています。就任時期については情報が限られているため、正確な時期が公式に発表された際には修正する可能性があります。
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