
休館の概要
神奈川県立県民ホール(横浜市中区山下町)は、施設の老朽化に伴い、2025年4月1日より休館となりました。1975年1月に開館し、約50年にわたり県民の文化芸術活動の拠点として親しまれてきた同ホールは、山下公園近くのベイエリアに立地し、多くの文化イベントを開催してきました。神奈川県公式サイト
施設の概要
神奈川県民ホールは、オペラやバレエなどの公演が行われる大ホール(最大2,493人収容)、パイプオルガン・プロムナードコンサートが行われる小ホール(定員433人)、県内最大級のギャラリースペースなどを備えた全国屈指の大型文化施設でした。建物は地下1階、地上6階建てで、面積は延べ2万8,476平方メートルとなっています。
休館の理由と最終営業日
施設全体の老朽化やバリアフリー対応の課題が顕在化したことから、休館することとなりました。2025年3月31日が最終営業日となり、この日には「ありがとう県民ホール」と銘打ったフィナーレコンサートが開催され、多くの来場者が訪れました。神奈川フィルハーモニー管弦楽団の演奏と県合唱連盟特別混声合唱団の歌声のコラボレーションを多くの聴衆が堪能しました。
建て替え計画について
神奈川県は、2024年11月の県議会で休館後の県民ホールを建て替えによる再整備を進める方針を表明しました。2025年度中に再整備基本構想を策定する予定です。建て替え計画については、収容人数の規模などが異なる3案が示されており、建設費は168億~486億円と見積もられています。
県民ホールの今後の規模や機能については、今後の検討事項となっていますが、横浜市内の臨海地域には本格的なオペラやバレエの公演ができる施設がないことから、こうした舞台芸術の上演も可能な施設としての再整備を念頭に置き、障がい者や高齢者も含め、誰もが使いやすい、バリアフリー等を意識した施設を目指すとしています。神奈川県公式サイト
休館中の活動
県民ホールは休館後も、2025年4月から県内で様々な文化芸術事業を展開していく予定です。これまで県民ホールで行われていた文化活動は、県内の他の施設で継続されます。神奈川県民ホール公式サイト
休館期間について
休館期間については、現在、県民ホールの今後のあり方を検討していることから、未定となっています。再開日については、建て替え計画の進捗状況に応じて決定される見込みです。神奈川県公式サイト
お問い合わせ先
神奈川県国際文化観光局文化課
電話:045-210-3804(文化企画グループ)
より詳しい情報は、神奈川県民ホール公式サイトまたは神奈川県公式サイトをご覧ください。
※本記事は2025年4月3日時点の情報に基づいています。最新情報については公式サイトでご確認ください。
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