第12回浜松国際ピアノコンクール本選進出者及び 演奏曲目が決定。各出場者のプロフィールもご紹介。

本日、第12回浜松国際ピアノコンクールの3次予選が終了し、本選進出者が決定した。

本選進出者は下記の6名。

ロバート・ビリー(チェコ)

本選演奏曲:プロコフィエフ/ピアノ協奏曲第3番

小林海都(日本)

本選演奏曲:バルトーク/ピアノ協奏曲第2番

ヨナス・アウミラー(ドイツ)

本選演奏曲:ブラームス/ピアノ協奏曲第1番

JJ ジュン・リ・ブイ(カナダ)

本選演奏曲:ラフマニノフ/パガニーニの主題による狂詩曲

コルクマズ・ジャン・サーラム(トルコ)

本選演奏曲:ブラームス/ピアノ協奏曲第1番

鈴木愛美(日本)

本選演奏曲:ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第3番

出場者のプロフィール

ロバート・ビリー(Robert Bily)

1997年5月5日にチェコのウスティ・ナド・ラベムで生まれたピアニスト。現在、ザルツブルクのモーツァルテウム大学でパヴェル・ギリロフに師事。

数々の国内外のコンクールで受賞歴があり、
エトリンゲン国際ピアノコンクール 第1位
ヨハン・ネポムク・フンメル国際ピアノコンクール 第1位
パリ国際音楽祭 第1位など数多くの1位を受賞。

また、2016年には「ユーロビジョン若手音楽家」国際音楽コンクールで2位を受賞し、チェコ出身者として初めてこの大会で表彰された。

ザルツブルク音楽祭やシュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭など、多くの著名な音楽祭にソリストとして参加しており、ドイツ、オーストリア、スイス、イタリアなど多くの国で演奏を行っている。

小林海都

1995年に神奈川県横浜市で生まれた日本のピアニスト。彼は幼少期から音楽に親しみ、4歳でピアノを始めました。音楽教育の一環として、ヤマハ音楽教室に通い、特別コースを経て上野学園高等学校音楽科演奏家コースを特待生として卒業。

その後、ベルギーのエリザベート王妃音楽院に進学し、著名なピアニストであるマリア・ジョアン・ピリス氏に師事。彼はこの音楽院での2年間の在籍を経て、スイスのバーゼル音楽院にて学士課程と修士課程を修了し、2023年に卒業。

数々の国際コンクールで優れた成績を収め、特に2021年9月にイギリスで開催されたリーズ国際ピアノコンクールでは、日本人として46年ぶりとなる第2位を獲得し、最優秀室内楽演奏賞も受賞。

また、ドイツのエトリンゲン国際青少年ピアノコンクールでは歴代最年少で優勝し、ハイドン賞も受賞している。

音楽活動は多岐にわたり、NHK交響楽団や名古屋フィルハーモニー交響楽団など、多くのオーケストラと共演しています。2022年12月には東京・紀尾井ホールおよびロンドン・ウィグモアホールでリサイタルデビューを果たした。

ヨナス・アウミラー(Jonas Aumiller)

1998年にミュンヘンで生まれ、7歳からピアノを始める。

数々の音楽コンクールで優れた成績を収めており、

2021年にはブラームスコンクールで優勝。(今回演奏するのもブラームスですね!)

2022年には日本の仙台国際音楽コンクールで銀メダルと観客賞を受賞。

2018年にはエッティンゲン国際ピアノコンクールで2位を獲得。

現在はクリーブランド音楽院でアーティスト・ディプロマを取得中です。

JJ ジュン・リ・ブイ(JJ Jun Li Bui)

カナダ出身の若手ピアニスト。

トロントで生まれ、7歳の誕生日に初めてのピアノコンペティションで優勝し、音楽への情熱を確立しました。彼はフィル・アンド・エリ・テイラー・パフォーマンス・アカデミーでフルスカラーシップを受けて学び、ダン・タイ・ソンにプライベートレッスンを受ける。

2021年には第18回フリデリック・ショパン国際ピアノコンクールで6位を獲得。最年少ファイナリストとして注目されました。

また、2019年には北京国際ショパンピアノコンクール(若手部門)やバン・クリバーン国際ジュニアピアノコンクールでも賞を受賞しています。

現在は北米、アジア、ヨーロッパ、南米で頻繁にリサイタルを行い、ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団や中国貴陽交響楽団などと共演しています

バッハやショパン、ラフマニノフなどを得意のレパートリーとしており、今回は彼の十八番ともいえるラフマニノフの第2番協奏曲が演奏曲として選ばれている。

コルクマズ・ジャン・サーラム(Korkmaz Can Sağlam)

1999年10月18日にアンカラで生まれ、音楽教育を7歳でビルケント大学音楽バレエ小学校のGamze Kırtılのもとで始める。その後、クリーブランド音楽院でAntonio Pompa-BaldiとSergei Babayanに学び、ジュリアード音楽院で学士号を取得。

これまでにニューヨークのギルダー・レーマンホールやウィーナーザール(ザルツブルク)、シドニーのヴェルブルッヘンホールなど、世界中の著名なコンサートホールで演奏を行う。

また、ギュムシュリュク国際クラシック音楽祭やアンタルヤピアノフェスティバル、ベラパイス音楽祭などの国際的に評価の高い音楽祭にも数多く参加している。

2021-2022年にはヴァンドームピアノ賞でグランプリを受賞し、CD録音賞も獲得しました。2023年にはシドニー国際ピアノコンクールに参加し、レックス・ホブクロフト・ピープルズ・チョイス賞を受賞。

現在、彼はクリーブランド音楽院にてSergei Babayanに師事している。

また、2024年3月には、スクリーンやハンデル、シューベルト、ラフマニノフの作品を収録した初のスタジオアルバムがSono Luminusレーベルからリリースされた。

鈴木愛美

2002年2月14日生まれのピアニスト。

4歳からピアノを始め、大阪府立夕陽丘高等学校音楽科を経て、東京音楽大学器楽専攻(ピアノ演奏家コース)に進学し、首席で卒業。現在は東京音楽大学大学院修士課程に特別特待奨学生として在学中。

数々のコンクールで優れた成績を収めており、特に2023年には第47回ピティナ・ピアノコンペティション特級でグランプリを受賞し、聴衆賞も獲得。この際、文部科学大臣賞やスタインウェイ賞も併せて受賞する。

また、同年10月には第92回日本音楽コンクールピアノ部門で第1位を獲得し、岩谷賞(聴衆賞)やその他の多くの賞も受賞した。

特にベートーヴェンやシューベルトの作品を得意とし、ピティナ及び日本音楽コンクールのファイナルではベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番を演奏し、その抒情性豊かな表現が高く評価された。

これまでに、稲垣千賀子や石井克典などの著名な指導者に師事し、多くの演奏会にも出演を果たす。


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